様々な文化とともに中国から伝来し、日本にあった蛇神信仰と融合し,中世以降の解釈では日本神話に登場するヤマタノオロチも竜の一種とされることがあります。
古墳などに見られる四神の青竜が有名です。他にも水の神として各地で民間信仰の対象となりました。九頭竜伝承は特に有名です。
灌漑技術が未熟だった時代、日照りが続き水不足になった時、竜神に食べ物や生け贄を捧げたり、高僧が祈りを捧げるといった雨乞いが行われています。有名なものでは、神泉苑で弘法大師が祈りを捧げ善女竜王を呼んで、雨を降らせたという話があります。
龍とは
「説文」は龍について次のように書いています。
龍は鱗虫の長なり。幽き所にもあり明き所にもあり、細くもなり巨きくもなり、短くもなり長くもなり、春分には天に登り、秋分には淵に潜む。
これは龍という存在が通常の感覚では捉えきれないことを表しています。
九似
龍の特徴として九似ということが言われます。
- 頭(あたま)は駱駝(らくだ)に似ている
- 角(つの)は鹿(しか)に似ている
- 目(め)は兎(うさぎ)に似ている
- 耳(みみ)は牛(うし)に似ている
- 項(うなじ)は蛇(へび)に似ている
- 腹(はら)は蛤(はまぐり)に似ている(実際は「蜃」大蛇という解釈も・・)
- 鱗(うろこ)は鯉(こい)に似ている
- 爪(つめ)は鷹(たか)に似ている
- 掌(てのひら)は虎(とら)に似ている
麻にも不思議な力があるそうです。
次は麻を調べてみます。